




秋田県角館で作られている、桜皮細工の茶筒です。
「桜皮」と書いて「かば」と読み、1976年に国の伝統工芸品に指定されました。
材料に使う桜皮は山桜で、山で専門の職人によって採取されるのですが、今では採取する量も減り、たいへん貴重な原料となりました。それを平らになめし、熟練の技術を持った角館の職人がひとつひとつ丁寧に形作っていきます。
また自然の桜皮の模様は個々それぞれ、美しいものです。
柄のようにひとつずつ違った表情を見せます。
この桜吹雪の装飾には、同じ桜皮の色の白い部分を花びらの型で抜き、にかわを使ってひとつずつ付けていくという、細かい手仕事がなされています。
見た目の良さはさることながら、桜皮の茶筒には抗菌性があるうえ、茶葉を湿気から守って乾燥した状態に保ってくれる、そんな機能性にも優れた素晴らしい日本の伝統的な道具のひとつなのです。
使い始めは、茶葉をティースプーン一杯分ほど入れてシャカシャカシェイクする様によく振り、それから茶葉を出して中を乾いたフキンなどで拭いて下さい。
水洗いすると、ゆがみが出て蓋が閉まらなくなることがありますので、水洗いはお避けください。
自然なつやも魅力的で長く使うほどに愛着のわく逸品です。
桜皮の表情は、写真のものと違った印象のものもあり、個体差があります。自然が生み出したそれぞれの個性をお楽しみくださいませ。
サイズ(目安) φ7.4×h11(cm)
重量(目安) 100g
材質 桜皮
原産国 日本(秋田県)